★2002/10月号★雪の重さに耐える愛する心 ■□■□■
【人間のレベルとマナー】
素直な喜怒哀楽【テロ事件で思い出したこと】 *:・°
□■Active Tarot Reading☆
このマガジンは、
お仕事をもつプレッシャーに圧し掛かられる人に向けて贈ったものです。
人智学を応用することで、多くの事が楽になります。
そして周囲の人の動向の真意が読めます。
苦しい現実・・・お互い頑張りましょう。
●タロット&神智学 の智恵
【人間のレベルとマナー】
周囲の状況は、様々に変化しています。
苦しい仕事や人間関係に翻弄されなければ良いのですが、
気づかぬ内に陥っていくのが、人間のリズムです。
でも、キッカケが持てるように知識を浸透させておくと
役立つ事も多いはず。
些細なことで動揺したり下降したりはなくなります。
■例えば、
自分が営業やサービスに関する仕事をしているとします。
スムーズに接することのできない場合も出てきます。
クレームも出てきます。
「自分は一生懸命にやっているのに」と落ち込んでも
逆に怒ってもマイナスになるだけです。
ここで落ち込むわけでもなく、聞く姿勢
===>シュターナーでいう傾聴の姿勢が生きてきます。
◆よく聞くと、どういうクレームかが分かってくるし、
自分にゆとりさえ持てれば、相手の心情も汲めるのです。
一流の苦情処理をする方は、
クレームを言って来てくれるお客サンや
怒ってくるお客サンは、最高の見込み客である
と言います。
何を聞いても
「申し訳ございませんでした。」
と十分に相手の気持ちを汲むようにすれば真意がわかるでしょう。
(相手がプロの総会屋とかだったら真意は仕事であったりしますね)
ミスがある場合は、誠意をもって詫びた上でないと進めません。
■なぜ一流の苦情処理係は、そのような対応ができるのでしょう。
プライドがない情けない人なのでしょうか?
===>いいえ。仕事として誇りをもっているからです。
英語でいう『プライド』は誇りです。
対応の良さを生かし上客にしてしまうのです。
いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか P.41 8行目
たとえば誰かが彼を傷つけたり怒らせようとして語った言葉が耳に入ったとしよう。習得以前の彼ならそれを聞いて、傷ついたり怒ったりしたかもしれない。神秘学徒として歩み始めた今では、その言葉が心の中に入る以前に、心を傷つけ怒らせる毒針をその言葉から抜き取る術(すべ)をわきまえている。
相手が何かを表出する・・・
ということに注目すれば、
自分がそれに対して、どう思うかでなく、
彼らがどういう気持ちでそのような態度をとっているかの方が、
先に見えるようになってくる。それが毒針をとるということである。
・自分の態度の何かに不満なのか?
・商品に対しての意見なのか?
★ 悪意なのか、意見なのか見極める!
誉められるときも
・なぜ相手は誉めているのか?真意か。
*ホストにハマッテいる人なんかそうですね。
相手は営業です。
いかにして超感覚的世界の認識を獲得するかP.42
怒ったり怒らなかったりすることが、自分以外の何かに依存しているとすれば、私は自分自身の主人ではない。私は自分の中に「支配者」を見つけ出していないことになる。
相手の言葉や態度に一喜一憂してはいけないのです。
●人智学には最初に、内的平静の獲得という課題がありますが、
いかにして超感覚的世界の認識を獲得するかP.38
深刻な運命の打撃に襲われたときにや、もっと日常的な場合でも、自分達はそれを他人が襲われたときと、どれほど違う対応をするだろう。自分の魂の舞台に他人事のように自分の経験や感情を登場させ、他人事のように見なす能力をつけてみる。このような態度は、1日中町の中にいて、大小さまざまの事物を間近に見た後で、夜、近所の丘に上がって、その町を一望の下に見渡すようなものである。
とありますが、
○客観的に、他人の相談やグチを聞いてるときに浮かぶ感情と、
同じことをしている自分に抱く感情の違いです。
不当に非難されることがでても、
自分の今までの行いが落ち付いており、適切なものであったなら、
周囲は正しい判断を必ずしてくれますし、
イザというときには援護をうける体制を築いていたことを知るでしょう。
◆不当なものに力はありません。
あなたが自分の支配者という立場を明渡して
自分を苦しめる力を受け入れない限りは、精神的努力は実ります。
●高次の判断力
いかにして(略)P.99
このような侮辱によって自分がどうなるわけではない(価値が変わるわけではない)。別の誰かに代って言うように与えられた侮辱をとがめればよいのである。
■自分がお客の場合
会社や企業・商店であっても、個々にレベルの違いがあります。
ある企業の取り締まり役より、別企業の一般社員の方が
十分に最高のマナーと判断ができることがあります。
トラブった時にこそ、本当の姿が見えるのです。
欠陥住宅などに対する対応は、ひどい場合があります。
大手企業でありながら、命の危険のある住宅の処置を
ぐだぐだと引き伸ばしたりしている事実もありますね。
大手の通販会社では、破損交換の際に必ず
客の破損ではないか!と疑いをかけた対応をする所もあります。
背景には、本当にそのようなことがあるのだとは思いますが、
不信感丸だしで応対したのでは、信用は失墜するばかりです。
私も、熱海のある会社にリゾート仲介をされていましたが、
ミスが重なり注意をしたときには、
営業担当に逆切れされ、電話を一方的に切れられてしまいました。
取り締まり役が、翌日に電話をして来た際にも、
情けないことに、自ら
「申し訳ございませんでした。」とは言えない状態でした。
某百貨店の時には、即、係りの者が交換の商品を持参で来て
言動の丁寧さに感激し、ファンになってしまいました。
その感激の話しを、たくさんの人に話しましたよ。
ゆとりのない場合に、人は
「ありがとう」や「すみません」を言えないことが通常です。
頭を下げたくないというヘンなプライドも働くのです。
ゆとりを持って対応し、傾向と対策を熟知してください。
◆コントロールは、こちらで成すようにしましょうね。
貴方は、どんなときにも人に苦しめられないようにできるのです。
魂の力を鍛えることによって・・・
●実践経験&素直な言葉
<<テロ事件で思い出したこと>>
私が始めてシュターナーを読みはじめて16年になります。
以前から気になっている記述に対しても、実践の仕方に従い、
わからないことについての判断は、
いつか解るべき自分になるまで保留してきました。
そして、
9月の貿易センタービルの破壊に伴う世界の情勢をみていると、
アーカーシャ年代記(*1)にある私達の7つの文化期の終了のきっかけである
【万人の万人に対する戦い】に思いがいってしまします。
ある時期に自分なりに計算した結果は
2100年くらいではと思った記憶がよみがえりました。
(*1:宇宙の起源や歴史の書)
世論はテロに対して屈してはならないという流れにあるように思いますが、
自分にはその答えが分からず、
罪のないアフガンの子供のようすを見ると、
ただただ涙がでるばかりのかたも多いのではと思います。
いたわりの感情ももちながら、しかし地球・宇宙という大きなスタンスで
吸収する物事があることも確かだと思い
アーカーシャ年代記や黙示録の秘密に目を通しています。
今回、ご紹介したいのは、
シュタイナーが1908年6月18日から30日にかけて講演した
【ヨハネ黙示録】をまとめた「黙示録の秘密」です。
これは黙示録というタイトルからして分かりますように、
キリスト教とつながっています。
潜入感をもって読むと、
シュタイナーも西洋人なのでキリストを特に信望しているように、
またはキリスト教を一番に思っている先入観があるようにも受け取れますが、
第7章の【善なる人種と悪しき人種】では、
キリスト原理を受け入れるものと、受け入れないものという表現に出会う度、
途中にある下ような記述を参考にしてください。
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★キリストを自分のうちに生かすことを知っている人々、
キリスト教の信条ではなく、
すべての文化から現れ出る真の秘教的キリスト教の意味に置いて、
「友愛の原理を全地球に発展させる人々」・・・
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マザー・テレサのされていたような敵味方ではない
友愛の精神という意味に受け取れれば読みやすいとおもいます。
皆さんに考える参考にしていただきたい記述はとても多く、長いものであります。
できればこの抜粋をもとに、購入してお読み頂ければと思います。
重たいメールをすべてのかたに送信するのもどうかと思いますし、
購入の代わりにするわけにもいきませんので、出来る範囲にいたします。
【
黙示録の秘密】白馬書房
<<7、善なる人種と悪しき人種>>
アトランティスの大洪水から万人の万人に対する戦いまでの時期、人間は霊的世界を見ることを断念しなければならないのです。昼の目覚めた意識のなかで見ることのできるもの、物質界の中にあるものを見ることだけで、人間は満足しなければならないのです。それが、現在においては正常な状態なのです。そのために人間は現在、自己意識、個体的な自我を十分に発展させることができ、自分を皮膚のなかで完結した自我人格と感じることが可能になったのです。そのような自我人格を人間は獲得したのです。万人の万人に対する戦いののち可能になる、高次の霊的世界への上昇に際して、このような個体性を人間は保持します。
現在私たちは、人類がある点で決断を迫られている進化の時点にいるのです。現在は、人間の膨大な精神力が、低次の要求を満たすために使用されています。電話、電信機、鉄道、汽船など、膨大な精神の力が単に次元の低い人間的な要求を満たすために用いられているのです。しかし、人間はある一定の量の精神力しかもっていません。外的な文化を促進するために電信機を発明して組み立て、鉄道、汽船、気球などを建設するために人間は膨大な量の精神力を使用しました。
そうでなければならなかったのです。もし、そうなっていなければ、人類は今日のように発展していなかったでしょう。しかし、人間はもっと多くのことに精神力を使用しました。社会的な状況が非常に繊細な悟性の網の中に閉じこめられるようになった、と考えてみてください。アメリカで小切手を切り、日本で現金化できるようにした精神力とは、どのようなものでしょう。この行為には膨大な精神の力が注がれています。この力は一度、霊的世界と深淵を分ける物質界の線の下へと下らなければならなかったのです。実際、人間はすでに深淵の中に下っていっています。霊学的な観点から時代を研究すれば、そのような現象がいくらでも目に入ります。下降するにまかせておくと、人格は失われ、救済されず、霊的世界に上昇することはなくなります。
たとえば、19世紀後半の銀行の発展を例にとって、そのことを証明できます。銀行に根本的な変化が生じたことを明らかにするのは、未来の歴史家の仕事かもわかりませんが、「銀行という存在のなかで、時代は人格を砕いていっている」のです。
ロスチャイルド家の四人の人物がフランクフルトから世界各地に移住したときのことをお話ししなければなりません。サロモン・ロスチャイルドはウィーンへ、ナータン・ロスチャイルドはロンドンへ、カール・ロスチャイルドはナポリへ、ヤコブ・ロスチャイルドはパリへ移りました。そして、銀行という存在が、彼らの天分によって、個人的な領域にもたらされたのです。人格が金銭のために斡旋されたのです。今日では、銀行全体が非個人的なものになっています。資本は株式会社に移行し、もはや個人に管理されはしません。資本みずからが資本を管理するようになりはじめているのです。資本のなかで、純粋に非個人的な力が経営をおこなっているのです。そのうえ、個人の意志をすべて自分に引きつけて、人格を無力なものにする力がすでにこの領域のなかにあるのです。このように世界の事物をよく見て行くと、人格に関して人類がいかに深みに下っているかが、いたるところに見られます。
いまや人格は救済され、ふたたび霊的な世界に上昇することができます。たとえば内的な魂の力の強化をとおして、客観的な資本の力からの独立を学ぶ事によって、人格は救われるのです。しかし、人格は資本の力のなかに投げ込まれて、なんらかの方法で深淵の中に没していき、資本の中に働く力にがんじがらめにされることもありうるのです。
欲望のために使用されている多くの精神力を解放し、
この憧れを別の方向へと向けるだけでよいでしょう。
最悪の時代は去りつつある現状。
今後、霊性と知性のバランスから得られるものが花開くでしょう。
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【プロフィール】
佐藤 よし子/
現在、 宗教的な物に頼らずにプラス思考で乗り切るべく
MonthlyReading&カウンセリングを相談者に実施している。
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