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どのように有用なのか

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★2002/3月号★雪の重さに耐える愛する心 ■□■□■

タロット&神智学の智恵
【どのように有用なのか】
素直な喜怒哀楽【】 *:・°
シュタイナーの言葉 ☆彡
後記・・・

□■Active Tarot Reading☆



伊豆は観光シーズンに入りポカポカ陽気です。
私は、仕事と私生活のアンバランスに四苦八苦しながら
未来に希望をもてるような行動がとれればと願っています。

結局、このメルマガはいつも、
当たり前のことばかり書くことになってしまい恐縮です。
最初の趣旨が、
疲れて、当たり前のことを考える時間のない多くの方の
ヒントになればという意味でありましたので、
「わかっているよ!」という再確認にしてくだされば嬉しいです。

●タロット&神智学 の智恵
【どのように有用なのか】

世界と人生とについて、わからないもの・目に見えないものは、
考えても仕方がない!知ろうとすることなどないじゃないか
という考えもあるでしょう。
しかし、そう言えている間は良いのです。
しかし自分に何が必要なのかもわからなくなったり、無気力に陥ると、
現実だけで、それを補充するのは、とても困難になります。

私が紹介している
「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」は、
題名のとおり、人間の五官で認識できる自明である範囲を超え
-現在、普通に見聞きして判断する「悟性」以上の判断-を、
現段階では、発達していない気管の活性化により
認識できるようにする実践方法の書物です。

実社会で働いておられる方が、一番に癒やされるべきですし、
現状打破を経験論(外的な経験を単純に受け入れる世界観)や
合理主義(外的な感覚的事物から読みとれる理念だけを通用させる)
において解決するには、
すでに行き詰まりに来ている現状に対し、
別の世界観のあることも示してみたいのです。

シュタイナーの促す方法は、
実際に、生活を通して獲得する「現代人に最も合った方法」です。
ですから書物の題名をみて、神秘に傾倒する者が
直接的に満足する答えを期待して買ったとしても、
「生活を通して学ぶことが要求されますから」、
満足できないであろうと、前書きとしてことわりが書いてあります。

では、どのように有効なのかを
【条件】の部分を参考に説明できたらと思います。

いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか P.21
 どんな人間の中にも、感覚的世界を超えて、より高次の諸世界にまで認識を拡げることのできる能力が微睡んでいる。神秘家、グノーシス派、神智学者は古来、肉眼でみたり、手でさわったりできる物質界の事物と同じように、魂や霊の世界も現実に存在しているのだ、と語ってきた。
 その言葉を真剣に受け止めることのできる人は誰でも、いつ、いかなるときにも、心の中で次のように言うことができる。
「私だって、今はまだ微睡み続けている
 私の内なる特定の能力が開発されるなら、
 この人の語っている事柄を自分で体験できる。」と。

このように、どのような人にも五官による認識を超えて
理解する力があることが最初に述べられています。
そして、この霊や魂の世界というのは、
肉眼(五官)での認識範囲を超えた部分
(出来事の中の、通常の目に見える部分以外)も、
認識できるようになるという意味です。
世界の(自分の周囲の出来事からはじめて)中の、
黙って通り過ぎれば気づかずに過ぎてしまうような、
物事の真実の意味や小さな原因などが、認識できるのです。

いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか P.22
ただそのような能力を自分の中に、目覚めさせるには、
何から始めたらいいのか知らねばならない

まず、自分で進めることができる必要な【基礎】に関して
進めていくように書き記しされています。
これらの基礎は、現実的な生活のいとなみと、深い関わりがあり、
そのことこそ必要なのだと感じるようになります。
先生ような存在を自分から探す必要はありません。
といいますか、
このような方がどこかにおられるとしても、
実際は、能力を売り物にしてもいませんし、
公募していることも公言したりすることもしないので不可能なのです。


■最初に挙げました
・自分に何が必要なのかもわからなくなったり、
・希望や目標がもてなくなり無気力に陥ったり、
現実だけで、それを補充するのが困難になる場合の例を
タロットという仕事をしている中で挙げますと

依頼者の中には、
自分の関心のあること以外は、知りたくないという気持ちや
自分の意に添わないことには、不満を感じるということが
常に中心になっている
場合があることに気づきます。

歴史上の人物が同じような言葉を残していますが
・人は自分の欲するものに関心はあるが、
・自分には何が必要かと考えることを忘れる

というように、視野が狭くなりがちです。
自分のその傾向故に、不満をより産んでいるのです。

こんなときに必要なのは、
自分の
 ・不満であったり
 ・不十分である
現在の状況を
 ・何かを得るために自分にとって必要なこと
 ・有益な作用のあること

だと受け取ってみる考えです。

それは、日常生活からそう遠い思想ではありませんよねYES!
苦しいときに
■この環境を乗り切るには、自分にどのような力が必要か・・・
■環境は自分に、どのような力を付け足そうとしているのか・・・

何を得るための苦労と考える思想です。

暗い気持ちで、
自分は運が良いのか悪いのか・・・
このまま良いことはないのか・・・と感情のまま問うのではなく、
未来を招くという思考に近づこうとすることで、
人生に反感をもち、自己主張ばかりが生まれてしまう考えから脱却!

何度も引用している

神智学 P.29
 ゲーテの言葉、
「人間は自分の周囲に対象を認めると、すぐそれを自分自身との関係において考察する。そしてそれは当然である。なぜなら対象が 自分の気に入るか否か 自分を惹きつけるか否か 有用か有害か ということに、人間の運命全体がかかっているのだから。事物を観察し判断する際のまったく自然なやり方は、どうしてもそうしてしまうくらいに容易なやり方のように思われている。
 けれども人間はそうすることで無数の誤診にさらされており、その誤診がしばしば自分を赤面させ、自分の人生を辛いものにしているのである。」

 それなのです。(*1参考)

しかし、それは現状を批判しているのではありません。

いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか P.27
 われわれの文化は、自分にとって意識的である人間の判断、つまり、批判の精神によって、その偉大さを獲得してきた。あらゆる機会に批判力を行使し、自分の尺度で判断していかなかったら、人間は現代の科学、産業、交通、法律制度を決して達成できなかったであろう。

という一文でわかります。
加えて

しかしこのことの結果、外面的な文明生活において得たもののために、それに相当する犠牲を高次の認識活動や霊的生活において支払わなければならなかった。

ということも現状をみれば事実であり、霊的生活を
付け足さなくてはバランスの取れない事態が生じているのです。

一面的な考えは、どちらに偏ろうがマイナスです。
真理に近い意味での認識が善なのではありません。
自己主張ばかりが生まれてしまう考えから転換し、
折に触れ、適した思考方法を付け外すことで、
色々な違う内的体験をするというバランスです。

いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか P.32
 自分の自我を世界に向かって開かれたものにしなければならない。なぜならそれによってのみ、世界は彼の方に近寄ってくるのだから。楽しみに鈍感であるなら、周囲から養分を摂取することをわすれた植物に等しくなるであろう。

という一文にもあるように、
日常的な判断基準の撤回を強制的に強いるものでもなく、
静かな時間をもち、自己の体験した事柄、外界で起こった事柄の余韻を
■1日のうちに特別な思考時間として持ち、
 他人の物語をみるように受け取ってみることを日課にし
同じ状況に見舞われている他人事のように考えてみるのです。
すると遅かれ早かれ、新しい思考回路が開けます。

先にも挙げましたゲーテの引用にあるように、
気に入る・気に入らないという考えが多ければ多い人ほど、
人生の視野を狭め、自分の成長する機会を浪費していることになり
不平不満を周囲から隠して良い人間でいれたとしても、
周囲に不快を与えないだけであり、
自分が促進的になれないことは同じなので、とても残念なことなのです
もっと希望を受け取ることはできるのに! です。

我々が意識の中の世界と、人生についての思考内容を賛美、敬意、尊敬で充たすような場合、我々は特に急速な進歩を遂げる。
霊眼はこのことを通して開かれるのである。

とあるように
悩んでいる最中でも
■自分に、どのような力を付け足せば良いと促しているのか・・・
と考えることにより、
苦しいと思える状況が、実は自分の為でもあるものだと思え、
誰かに敬意を払えたり、人生に感謝ができる瞬間に恵まれ
獲得できる可能性を増やす考えが芽生えるようになります。

この思想の訓練は、
まず無理をせず、過去の事象についてで構いません。そして重要なのは、何が理解できたかよりも、
繰り返し、このような思考訓練をしてみることで、
魂に芽生えてくる力
が感じられるとことと書かれています。
魂が強く健康になってくるのを感じるはずです。
その健康を通して、外的な世界に、より働きかけ、
自分の理想とするものを得ることが実現できるでしょう。

この思想では、思想に溺れて社会から疎遠になったり、
思想ばかりで現実に対応できない、ひ弱な人間になりません。
思想で得た力が、社会に向かって開かれ、
自分の理想を実現しようと働くからです。
たった一人にでも、試して頂ければ嬉しく思います。

超感覚的認識器官、育成の土台のひとつは、意外なことに
すべてをコントロールできる冷静で客観的、
且つ健康的な思考からということです。
その他、
シュタイナーは、自分の責任や能力のなさが直接に関係していると思えない、
運命との関連が洞察できないことに対しての補助思考として
奇妙な人造人間の例をあげて説明していますが、
それについては、またご紹介したいです。
*2

●引用した書物
*1 シュタイナー選集 第1巻 神智学シュタイナー選集 神智学
シュタイナー選集 第1巻 神智学
*2 いかにして前世を認識するか
いかにして前世を認識するかP.59

■ルドルフ・シュタイナーとは■
1861-1925年。
教育学・医学・農業・建築・社会論などの分野に
業績を残した哲学博士です。
単なるカルトおじさんではなく、ヨーロッパでは
教科書にも乗るほど有名な人ですので、安心してお読みください。

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●実践経験&素直な言葉
<<なぜ>>

望んでいたことが叶う寸前で
自分の病気で辞退せざるをえなくなったり、
自分を評価していた人の支障(死など)で無効になったりする.

原因と運命との関連が見出せない場合は、別として
実際問題、日常生活を送っている上での支障の原因は
自分や、自分と周囲相互の関係にあります。

タロットリーディングをしている関係上、
なぜ自分の好きな相手は、自分と違う人を選ぶのか
なぜ仕事が上手くいかないのか
なぜ、なぜ、なぜという疑問をいっぱい投げかけられます。
自分が「いけないのか!?」 
そんな悲しみに満ちた疑問をぶつけられること、しばしばです。

しかし、普通に考えますと、
他人に「いけない」と言われるいわれはないでしょうし、
実際に、犯罪を犯したわけでもありません。
人生、自分の好きに過ごして良いのです。
ただ、誰かとの相互関係で結果を出せない・・・という
特定の事柄に限れば、何かがいけなかった(足りなかった)こともあるでしょう。
その特定のことに関して、知恵を付け足すことはできるのです。

占い師に、人生のすべてを問えると思うのは間違いですし、
思想的な世界が、すべてに答えをくれるわけでもありません。
自分ができるだけ一面的にならず、
安定していられる状態をつくるキッカケが持てるのみです。
そのために、日頃から思想や国や習慣など、
できるだけ多くの違いを理解する考えができればと思います。
それを理解しようとすることは、結果的に
自分の恋の成就や仕事の昇進につながる結果がでています。

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【プロフィール】
佐藤 よし子/
現在、 宗教的な物に頼らずにプラス思考で乗り切るべく
MonthlyReading&カウンセリングを相談者に実施している。

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