★2013/10月号★雪の重さに耐える愛する心 ■□■□■
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タロット&神智学の智恵
【インスタント思考】
*:・°
シュタイナーの言葉 ☆彡
実践経験&素直な言葉
【意識をさかのぼってみる】
■□■Active Tarot Reading☆
台風が来ていましたが、ゲリラ豪雨よりは軽かったです。
けれど年々、自然災害が増えていますね。怖いです。
●タロット&神智学 の智恵
【インスタント思考】
ここ1年は、必死でシュタイナー本を暗記するのじゃなく、
すでに頭に入っていることを、シュタイナー流に言うと
生き生きと魂で実感できる機会に恵まれることが多いかな。
そんなこんなで色んなことを実感させてもらいますが、
気になることは、日本の経済的成長と精神についてです。
先進国と発展途上国では進化にズレがありますよね?
日本も例外ではなく、先進国で起きてきた問題を
後追いするかのように欧米と同じ問題に直面するのですね
現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心という
著書の中に、日本が抱えている問題があるので驚きます。
常識や良識が生活の中から消え去ろうとしている昨今。
精神というものは、もうそこにはないような危機感。
多くの事件の背景に、そういう精神生活が見えてきます。
特に、伊豆にいる間は「旅の恥はかき捨て」なのか、
大阪にいるとき以上に、観光客には非常識な人が目立ちます。
大人がおかしくなってしまっているようです。
現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心P.34
現在の社会状況を徹底的に解明できるものは、労働者が機械に結び
つけられ、資本主義的生活秩序の中に組み込まれているという事実
からは直接現れてこないであろう。それはまったく独自の思想が、
階級意識の内部で、機械の傍らで、資本主義的経済秩序に依存しつ
つ形成された、という別の事実から現れてくるのだ。
その独自の思想が、どんなものかイメージできればと思います
シュタイナーの時代に書かれたプロレタリアとブルジョアとの
社会問題と似た状態が、現在の日本にも芽生えてきています。
資本主義の資本を持つ側の人間と、社会で労働する私たち。
その時代の資本を持つ側というのは、
現在の単なる会社社長やオーナーというのではなく、
財閥や国を動かすような人たちかなと思います。
それでも、日本は今まで上手く日本流で発展してきました。
技術に長けた物作りの国らしく、精神が生きていたと思います。
それは、皆も実感できるのじゃない?(*^_^*)
しかし、いつからか日本流でよかったものを、
グローバル化という言葉で変えてきてしまいました。
現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心
実際、機械と資本主義だけでは、魂を人間にふさわしい内容で充た すことはできない。中世の職人の場合、そのような内容は仕事から 生じた。人間的に仕事と結びついていたので、自分が社会の中で生 きていることに生きがいを感じていた。職人としての行為を通して、 「人間」としての自分を信じることができた。
人間的に○○と結びつく。○○は、仕事でなくても構いませんが、
資本主義が利益追求だけに向けられるようになると、
仕事では「人間的結びつき」を得るのは難しい。
当然、利益を生むのが結果=成果なのですから、
利益のためには人間的なことをあきらめる風潮にもなるでしょう
例えば、
研究のお仕事をするならば本来は、
自分の研究すべきものに取り組むのが普通ですが、
企業の依頼で臨床研究することもありますね。
時には、胡散臭い美容健康食品を売り出したい会社や、
新薬を発売したい会社が賄賂を渡すこともあるかもです。
そんなとき、研究者としての魂があれば、
守られてきた常識や良識が彼らの中に生きているはず
それが研究者として生きる精神ですd(^_^o)
しかし・・・簡単に失われる怖い時代の到来です。
こういう特殊な分野だけでなく、一般にも広く言えますが、
常識はもちろん、良識なんて無視する人が増えています。
生命に関わるような分野でさえ、例外ではない恐怖。
臨床実験で得られた結果は、一度だけでは有効ではない。
何度やっても同じ結果が得られて初めて証明といえるはず。
けれど、一度でも出た結果は嘘ではないと主張すれば、
これまで常識としてきたことが崩れてしまいます。
また、数値が低い部分から最高の部分までの平均をとる。
そうして貰わないと困るでしょう。
しかし、お金を貰ったら突飛な例外的数値を取り立てて、
こういう成果が実験で得られましたとしてしまう事実。
データ改ざんには、自己中心的な利益が必ず含まれています。
シュタイナーは、こう言うのです。
人間は、自分の心と現実生活の中に正しいリンクが必要なのだと!
現実を生きる為に、魂がないかのようにしなければならないのでなく、
社会と現実との橋渡しがきちんとできる仕組みを説きました。
現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心
資本主義生活秩序の中で機械と取り組んでいる労働者は、「人間」
としての自分を意識化できる生活基盤をどこか別なところに求めな
ければ、自分自身を、自分の内面を確認することができなくなった。
それゆえ、科学的に方向づけられた思想の中に求めた。そして仕事
の内容との人間的な関わりを失った。
シュタイナーが述べていることが目の前にあります。
これは、科学が問題なのではなく、一種の流行のように思います。
科学というモードに夢中になり、科学的思考を自分のものにしたら、
そこには、一定の満足感があったのかもしれません。
けれど、科学はもともと精神や魂とは無関係のものです。
現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心P.37
支配階級は科学的な思考方法が自分の魂を生かしてくれる人生観に
なるなどと思う必要はなかった。彼らがどんなに「科学的思考方法」
に心を奪われ、自然秩序の中には、もっとも原始的な動物から人間
にまで、まっすぐな因果関係が通っている、と信じたとしても、そ
の思考方法はただ理論的確信であるに留まっていた。その確信に合
致する感情生活をも形成しようとする衝動は持っていなかった。
無理やり科学と魂を結び付けようとする時代なのも事実。
結局、私たちは良い迷惑をこうむっている感じですが、
資本主義が利益を追求するのだとすれば、
科学的なもので感情生活を満たされたいと思う我々がいるなら、
我々は良いターゲットなわけですねd(ー.ー )
それを満たせるかに思えるような表現が増えたり、
そういうキャッチコピーが増えるのは当然です。
素朴であればあるほど、それを信じてしまいます。
はては、当たり前に社会へと浸透してしまいます
現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心
科学的思考方式も精神の一種の働きとして、精神世界に根を下ろし
ているという意識である。近代的科学性のこの性格について、支配
階級は無視してきた。なぜならその生活は古い伝統で充たされてい
たからである。労働者の新しい生活状況は、支配階級から遺産とし
て受け取った科学的思考方式が、人間存在を考える上での基礎とな
った。しかし、彼らの魂の内なるこの「精神内容」は、自分が本当
の精神生活から生じたことについては何も知っていなかった。
私の得意な『バカバカしい物言い』で例えるなら、
科学が進歩し、資本主義が進行し、便利になりました。
インスタント食品は、その代表みたいなものですよね?
けど・・・、
人の思考もインスタントになってしまったわけ。
実際にどうでしょうか?そうなっていると感じます。
すべてに関して手っ取り早くという考えの方が多く、
そのインスタント思考の人たちは、深く考えません
だって、彼らの魂の内なる「精神内容」は、
精神については、何も知らないのですもん。
本当の精神生活を経験したことがない人もいるのです。
何も知らないまま。・・・だから求める対象は常に、
目の前に並べられた「答え」の中から得る選択です。
その選択が間違っていたら、次の選択です。
そして、何も自分の精神からは作り出せなくなります。
■驚くことに・・・
タロットを学びたいという人や、こんなマガジンを読む方なら、
精神的な何かを求めているのかといえばそうではなかったり・・。
根本原因は、充たされていない魂にあるとしても、
求めているのは「現実的な要求」がほとんどです。
世の中の大半が、科学的な思考方式になっているのです。
だから求めるものは、春闘の条件闘争のようです。
より良い成果と、より多くの成果です。
現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心P.41
この精神生活はイデオロギーなのである。それは人間の中で外的な
社会事情が反映しているものにすぎず、特別の精神世界から流れて
くるものではない。
結局、要求を向ける先をそこ以外に知らない!
何かに熱中できること。それで魂を満たすという、
そういうことを知る機会があれば!!
そこで、シュタイナーは教育という分野・芸術という分野、
農業や薬学でも精神とのリンクを重視した取り組みを始めました。
シュタイナー教育、シュタイナー実践も例外でなく、
現代の社会状況を反映した、「収穫」を得られるものとして
活用しようとする傾向が非常に強いと思います。
インスタント思考でシュタイナー教育本を読んでも、
満足できるはずがありませんし、タロットも同じです。
けれど、思考によって人間は変わるといいます。
自分の中に多くの答えが眠っているのです。
悩みを解決したり、答えを見つけたり、方向性を確認したり、
ぷちタロは、魂と現実をつなぐリンクになりえます。
条件闘争より、まず自分を信じる力を求めてほしいです。
ひとりひとりがそうなれば、社会もそうなるでしょうしね。
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ぷちタロ講座 https://putitaro.the-xx.com
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●引用したシュタイナー書物
*いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか
*現代と未来を生きるのに必要な社会問題の核心
共に、イザラ書房(廃刊)
■ルドルフ・シュタイナーとは■
1861-1925年。
教育学・医学・農業・建築・社会論などの分野に
業績を残した哲学博士です。
単なるカルトおじさんではなく、ヨーロッパでは
教科書にも乗るほどの人ですので、安心してお読みください。
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●シュタイナーの言葉
自己改革は各人の内面の問題として 内面の問題としてのみ
始めなれねばならない このような考え方からすれば
すべての人間に対して一般的な要求を提出することには何の意味もない
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●実践経験&素直な喜怒哀楽
【意識をさかのぼってみる】
利益を上げるには、ニーズに応えるのが一番です。
だから、ニーズがあれば誇張した商品もでるでしょう。
そして、ニーズに合った低価格のものもでるでしょう。
それは、資本主義としてニーズにあった利益をあげるから!
資本があるものは、当然そこをターゲットにするでしょう。
そういう多くの誘導が目の前に転がっていますが
誘導に乗せられないように注意することが大切ですね。
一時、流行った??メンタリストというのあったね。
私たちは、無意識の誘導に流されているものです。
例えば、
意味もなく突然、自分の口から鼻歌がもれたとき、
必ず、そのキッカケとなるものがあったのです。
しかし、たいていは見落としてしまいます。
ときに、そういうキッカケがわからないことを
そのままにせず、意識をさかのぼってみる訓練は良いです。
鼻歌を歌う前に、何について考えていたか、何を見聞きしたかを
そして、社会に蔓延する多くの誘導や誘惑を、
自分にふさわしく処理するために『ぷちタロ』は有効です。
良いと思っていたものが悪い結果になったり、
良いに違いないのに、悪いと思い込んでいるものもあります。
シュタイナーが進める自由の精神を得る一つの手段といえます。
新鮮な自分に出会うことも多々あり、自分を信じる力も得ます。
遊びのようでいて遊びでなく。バカバカしいようでいて実用的。
自分を見直すグッズとして活用してみてください。
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